薄暗い道では想像以上に見えにくくなる歩行者のわたしたち

わたしが合った事故もちょっとした確認不足、思わぬ出来事でした

ある日の夕方でした。わたしは仕事中で、路肩に会社の車を一旦駐車、外に出て他の作業をして車に戻った時のことです。
交通量の多い道路の路肩駐車だったので周囲を確認してから路上に出て車から荷物を降ろしていました。
その際にわたしの立ち位置からかなりすれすれの距離でタクシーが通過して行きました。すれ違う直前に、「うわ、ちか、、」と思い、出来るだけ距離を開けるように体を動かしましたが間に合わず、肘がそのタクシーのサイドミラーに当たってしまいました。
ごつっという衝撃が肘に走り、腕全体に痺れたような痛みがありました。
幸いにもタクシーがそれほどスピードが出ていなかったということでその時はそれで済んだのですが そのタクシーはそのまま行ってしまったのです。
痛みと痺れはその時は、しばらくその場で呆然としている間に少しずつ収まっていきましたが、場所は都内の、人の横断も多い幹線道路、時間帯は薄暗い夕方とはいえ、街灯もあり、人がいることの認識がそれほど難しいわけではないと思われる時間でした。
タクシーがそのまま行ってしまったことに腹が立ち、痛みもありましたが、その時は仕事中でとても忙しくしていたので、後で抗議の電話をしようと思い、タクシーの特徴やナンバーを控えてその時はやり過ごしました。
その日は後も肘というか腕の痛みが続いたので、仕事を早めに切り上げさせてもらって懇意にしている整形外科へ診てもらいに行きました。
肘は打撲との診断でしたが、医者の先生に状況を説明したところ、そういった経緯なら、万が一痛みが長引いた場合はしばらく治療を続けなくてはならなくなり、自己の負担になること、肘などの関節はきちんと治療しないと痛みや痺れが長引くケースが多いので、相手がわかるのなら連絡した方がいいとおっしゃったので、治療の際は大事に至ってなかったのでもういいかなという感じだったのですが 件のタクシー会社へ連絡させてもらいました。

事故の処理は起こった直後に警察、保険会社に連絡、後日の処理は煩雑です。

事故処理は、わたしはほとんど何もすることはなく、ありがたいことに診てくださった整形外科の先生が丁寧にやってくださいました。
まずは警察へ連絡でしたが、警察の方も丁寧に接してくださいましたが、どんな小さな事故でも事故現場の見聞が必要なので 翌日の昼間に警察と落ち合って現場検証を行いました。その際にはタクシーの運転手も一緒でした。
その時初めてタクシーの運転手と話したのですが、わたしがいたことに全く気がつかず申し訳なかったと謝ってくださいました。
現場検証は30分ほどで終わりましたが、日にちが変わっての検証だったので、周囲からすると事故があった様子は全くなく、警察が立ち会っていることや、交通を若干阻害していることで周囲の注目を浴びてしまい、痛みもありましたが、少し居心地の悪い気持ちでした。 その後はタクシー会社が加入している保険会社から電話がありました。込み入ったような内容ではなく、事故についてのお詫びと状況の説明をし、通院先の連絡先を申し伝え、慰謝料についての説明を受けました。
その後、わたしはしばらく痛みと痺れが続いたので通院しました。3週間ほどで腫れや痛みは治まったのですが、少し痺れる感触が続いたのでしばらくの間、その整形外科の先生から紹介いただいた整骨院も併せて通いました。
慰謝料は56万円ほど振り込みがありました。おかげで治療に専念することができました。 当時はわたしは車を所有していなかったので、このような事故などに対応するような保険に加入していなかったのですが、この件を経て 保険を見直して対応の幅を広げてもらいました。
事故にあうことは絶対に避けるべきことですが、幸いにも軽症だったことと、この機会で保険のことや運転手目線のことなど振り返ることができました。