自転車対自動車の事故。自転車の自分は、相手方の保険会社と直接交渉

自転車対自動車の事故。自転車の自分は、相手方の保険会社と直接交渉

仕事の帰り、横断歩道走行中の接触事故。雨が降る夜で視界悪し。

“2年前の2月、ある冬の日の仕事帰りのことでした。通勤には普段から自転車を使用していましたが、その日は雨が降っていました。法改正により自転車運転に関する規制が厳しくなっており、傘をさしながらの運転は禁止であったため、レインポンチョをかぶって運転していました。 大きな交差点にさしかかり、渡り始めた頃に歩行者信号が点滅しました。レインポンチョは、頭からかぶって雨よけにはなりましたが、視界がさえぎられ、横がほとんど見えませんでした。横断歩道を2/3ほど渡った頃、信号は黄色から右矢印の信号に切り替わりましたが、ここで右折の車が来たら見えないし、避けられないだろうな、と嫌な予感がしつつ走っているときでした。ふと左を見ると、レインポンチョのフード越し、斜め左下方に車のバンパーが見え、あっという間もなく次の瞬間には、自分の左膝にそのバンパーが当たっていました。雨が幸いして自転車ごと右に滑っていき、なんとか転倒することは免れました。 嫌な予感が当たり事故に遭ってしまった、と何ともやりきれない思いに打ちのめされながらも、とりあえず横断歩道を渡りきってから自転車を道の端に止めると、相手方の車も、すぐに車道の左端に止め、やってしまった、というようなやや後悔した様子の表情で、おずおずと車から出てきました。相手方の車は社用車らしく、おそらく帰社後、上司からこっぴどく叱られることは想像がつきました。 自分は、あまり痛みもなく、被害はそれほどでもなさそうに感じましたが、後日、痛みが出てくることがある、と知り合いから聞かされていたことを思い出しました。事故直後のショックに半分動揺しながらも、相手方には、注意して運転するよう指摘しつつ、こういう状況では、実際どこまですべきなのかよく分からず、とりあえず名刺だけは交換し、その場は別れました。 双方の被害は結局、自分の膝に軽くバンパーが接触した程度で、相手方は運転していた本人はもちろん、車も無傷、自分の方の損害がどれほどか、という程度でした。”

事故後の経過。自転車の自分は、相手方保険会社と直接話し合うしかない

“翌日、相手方の車に掛けていたという、大手損害保険会社の担当者から連絡があり、丁寧な口調で、「このたびはご迷惑をおかけしまして・・・」と、まるで自分がぶつけたように低姿勢な態度で切り出してきました。自分は、車に接触した左膝に若干、痛みがあったため、整形外科へ行き受診する旨説明、保険を使えるか聞くと、では、健康保険は使用せずに、窓口にて当社の保険を使用することを伝えてください、と言われ、受診する病院名と連絡先も聞かれました。また、今回の事故について、人身扱いにするか物損扱いにするか聞かれ、簡単に処理が済むなら物損扱いで構わないと答えました。 保険会社とのやり取り後、職場の上司には、病院へ受診するので1時間年休を取って早退したい旨願い出て、職場を出てすぐに自分が該当の整形外科へ行くと、既に保険会社から連絡があったらしく、今回の負傷にかかる受診料や処方箋は、事故相手方の保険会社から支払うと説明があり、健康保険証提示の必要はないと窓口で言われ、支払いなく受診することができました。主治医に負傷部位を見せ、レントゲン撮影を受けたところ、左膝の側副靭帯を若干損傷している、と言われました。事故当時は、軽く接触したような感覚であったのに、意外に損傷していたことに驚きました。やはり、車は鉄の塊りなので、当たればそれなりに損傷するものなのか、と改めて実感しました。 後日、保険会社の担当者に連絡して、上記の状況を説明したところ、早退した時間分なども休業損害として支払いできるので請求してください、とも言われましたが、1日休暇も取らないし、そこまでは・・・と逆に恐縮しかり。 またさらに後日、保険会社の担当者から連絡があり、他に損害があった分についても補償します、と申し出られました。事故から数日後、自転車のベルがやや曲がっていて鳴らしにくくなっていたたことに気づいたことを話すと、自転車の破損箇所を、分かりやすいように携帯等の写真に収めてメールで送信するよう依頼され、また、ベルの交換費用を立て替えて後日請求してください、とのこと。後日、自宅近くの自転車店に行って新しいベルを購入して領収書をもらい、その領収書を送付すると、数日後、ベルの代金が振込されました。 さすが大手保険会社は対応が早く手厚い、と感心していましたが、それは最初だけでした。事故から2週間ほど経過した頃、保険会社の担当者から連絡があり、「病院へはいつまで通いますか?あまり長くなると、処理がややこしくなるので、受診はそろそろ終わりにしてもらいますよ!」と、最初の頃とは打って変わって厳しい口調で威圧してきて、同一人物とは思えないほどの変わりようで驚きました。「でも、まだちょっと違和感が・・・」と言いかけましたが、聞く耳を持たず、全く取り付く島がない。どうやら、最初に最低限の補償を払えるだけ払い切った後、短期間で打ち切るというやり口のようでした。 正直言って極めて軽度の負傷、何カ月も治療を継続するつもりもなく、違和感が収まったら終わろうと思っていたのに、なにをそんなに息巻いているんだ、と逆に反感を持つようになりました。 保険会社とのやり取りも疲れるし、最低限の治療費等を補償してもらい、さらに貰えると言っていた休業損害金ももらって終わってしまおう、と思い、休業損害に関する書類を作成して保険会社へ送付しました。実際には、今回の事故により取得した有給休暇は、時間単位で2~3時間程度でしたが、後日、保険会社から、およそ16,000円ほど、私が2日就労した分程度の保険金額がおりてきて驚きました。この金額には、慰謝料も含めた示談金が含まれていたのだろう、と後で思いました。 今回の負傷の程度で、相手方との交渉を複雑にする考えもなく、とにかく早く治療を終えて、いつも通りの日常を取り戻したいと思っていました。自転車について、特に保険を掛けてもおらず、話し合いは自分が直接しなければなりませんでしたが、以上のようなことから、それ以上、弁護士を依頼すること等は特に考えておりませんでした。前述の通り休業損害金が予想より多く入金されたため、この事故の程度ならそれで充分であると思い、今回の事故のことは忘れることにしました。”

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